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『武士の一分』
第67回『武士の一分』(2006)

ストーリー:藩主の毒見役をつとめる下級武士の三村新之丞(木村拓哉)は、そのお役目に不満を持ちながらも優しい妻加世(檀れい)と幸せに暮らしていた。しかし、三村は毒見に出された貝の毒にあたってしまい、失明してしまう。今後の面倒を見るという上役(坂東三津五郎)に体を要求された加世は夫のために言いなりになってしまうが、それを知った三村は、妻を弄んだ上役に復讐を決意する。武士の一分をかけて―

『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』に続く山田洋次監督による藤沢周平時代劇映画"三部作"の最終章。つつましく生きる平侍の生活を山田監督らしい抑揚のある演出でさわやかに描いています。

 前二作と違って今作はSMAPの木村拓哉主演ということで、公開前からかなり話題になっていて、映画の細部まで事前に伝えてしまうような大掛かりな宣伝により見る前から過剰な期待を持って迎えられたのはいささか残念な気もします。キムタクが出ているから、とか、今流行りの泣かせる映画みたいだから、とかそういうミーハーな動機で見たとしたら、いささか期待はずれかもしれません。この一本だけを客観的に見ると、相当「地味」な映画なのです。派手な殺陣があるわけでもないし、壮大な人間ドラマがあるわけでもないので・・・ただ、つつましく生きた下級武士の生き様、そしてその夫を支えた妻の小さな物語です。

 もし時間があれば、まず『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』を見てから見ることをオススメします。もちろん前二作とはストーリー的なつながりはありませんが、舞台となっているのは三作とも同じ海坂藩で、主人公が同じような境遇の平侍である点や、自分勝手な上役に翻弄されながらもたくましく生きる侍とその侍を支える人たちの普遍の愛を描いている・・・共通のテーマがあるので、三本見ることでより山田監督の意図が伝わります。また、緒形拳や小林念侍など前作から続けて出演している芸達者な俳優も多く、同じ方言なので安心して見られるというところもシリーズの魅力です。

 俳優としての木村拓哉は素晴らしい演技を見せました。妻役の檀れいも好演。その他のキャスティングも絶妙だと思いました。

 山田=藤沢時代劇がこれで終わるのは寂しい限りですが、今後の山田作品に期待しましょう。ちなみに、三部作では『隠し剣 鬼の爪』が一番好きです。

評価(5つが最高):★★★☆
author:りゅう, category:映画, 16:57
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