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『ブロークン・トレイル 遙かなる旅路』
第76回『ブロークン・トレイル 遙かなる旅路』("Broken Trail", 2006)

ブロークン・トレイル 遙かなる旅路(2枚組)
ブロークン・トレイル 遙かなる旅路(2枚組)

 前回、アメリカのTVムービー(ミニドラマ)は力作が多い、というようなことを書きましたが、先日wowowで放送された感動作がつい二日前、DVDで発売されたようなのでその作品を映画として紹介したいと思います。

 その作品は『ブロークン・トレイル 遙かなる旅路』。昨年アメリカのAMCというクラシック映画専門チャンネルで放映され、同局歴代最高の視聴者数を獲得したという話題作。9/16に発表されたエミー賞では16部門にノミネートされ、ミニシリーズ部門で作品賞をはじめ、主演男優賞(ロバート・デュバル)助演男優賞(トーマス・ヘイデン・チャーチ)など4部門を受賞、ゴールデン・グローブ賞にも3部門にノミネートされるなど、批評家の間でも評価が高い作品です。

ストーリー:舞台は1898年のアメリカ西部。物語は年老いたカウボーイが甥とともに500頭もの馬を売りに行く旅に出るところから始まる。途中、奴隷商人に馬を盗まれるが、見つけ出して復讐し馬を奪回、娼婦として売られるところだった中国人娘5人も助け出し、一緒に旅をすることに。言葉が通じない彼女たちとの交流、そしてさまざまな苦難を乗り越えていくことで男たちは変わっていく−

 一見ウェスタン・ムービーのようですが、銃が支配する荒れた時代、大自然と馬、そして人との出会いによって自らの人生を見つめなおす、そんなロードムービーです。ロバート・デュバルはいうことないですが、トーマス・ヘイデン・チャーチが『サイドウェイ』のときとはまるで別人のように、無口なカウボーイを好演しています。

 合計3時間を越える大作。まさに映画を超えたTVムービーです。そのスケール感、キャスティングはもちろん素晴らしいのですが、監督のウォルター・ヒルは見事な人間ドラマを創り上げました。派手なアクションはありませんが、大自然を背景に人間の愚かさ、生命の尊さ、そして人を愛することの素晴らしさ・・・いろいろなことを気づかせてくれる感動作です。秋の夜長にはぴったりの1本。おすすめです。

評価(5つが最高):★★★★
author:りゅう, category:映画, 11:31
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