| 2008.12.05 Friday/16:51 |
『ビフォア・サンセット』 |
ストーリー:自分の小説のプロモーションのためパリを訪れていたジェシーは、記者会見場に来たセリーヌと9年ぶりの再会をする。小説は9年前のふたりをモデルにして書いたものだった。飛行機が出るまでの間、ふたりはパリを歩きながらこれまでの人生やふたりの思い出を語るー
これほど素敵な恋愛映画にはなかなかお目にかかれません。それは風景や主人公が美しいとか、甘いラブストーリーだとかそういったことではなくて、ものすごくリアルでしかも深く、哲学的であるところが素晴らしいのです。
登場人物はほぼふたりだけ。特徴はふたりがずっとしゃべっていること。カメラを長まわしして撮影しているため、本当にドキュメンタリーのようです。ただふたりがパリの街を散歩しながらお互いのことを語る、簡単に言うとそんな単純な映画なのですが、ところどころお互いの気持ちが垣間見えるところがあって、胸をうちます。この脚本にはやられた、という他ありません。このふたりの会話を聞いていると頭がよくなりたいな、と思いました。(勉強ができるとかそういうことことではなく、豊富な知識と自分のポリシーをしっかりと持っていて議論・共感し、お互いにリスペクトすることで惹かれあうような関係が見ていてうらやましい)
この作品は『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』の続編です。(公開当時はなぜか『恋人までの距離』という邦題でしたが、この続編が公開されたあと過ちに気付いたのか、原題に戻されました。)この第一作を見ずして本作を見てはいけません。私は9年間待たされて『ビフォア・サンセット』を見たので(しかも主人公ふたりとほぼ同年代なので)、かなり共感&感動しました。あのあとふたりはどうなったのだろう、そう思っていた人も多かったはず。最初は「なんで?」と思いましたが、時の流れと大人になったふたりの会話から納得していきます。そしてラスト・・・ふたりの笑顔は観客にその結末をゆだねるかのようでした。
恋愛をしたい人、人を好きになる純粋な気持ちを思い出したい人におススメです。この時期にぴったりの作品です。
評価(5つが最高):★★★★
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